リスティング広告を実施されている企業であれば、Googleアナリティクス上でも広告経由のコンバージョン数を確認することがると思います。
弊社でもよくご質問頂くのが、「貰っているレポートのコンバージョン数とアナリティクスのコンバージョン数が違うんだけど」という内容です。
1つ例を挙げましょう。
5月1日にリスティング広告をクリックしてサイトを訪問したが、購入(CV)せずに離脱
⇒5月4日に自然検索で再度サイトを訪問し、購入(CV)
この場合、リスティング広告の管理画面上では、5月1日にクリックが発生し、30日以内にコンバージョンしたので5月1日にコンバージョンが1件、という形で計測されます。
しかしGoogleアナリティクスでは、最後に流入したのは自然検索からなので、5月4日の「自然検索」にコンバージョンが1件、リスティング広告には0件となります。
このように、コンバージョンのカウント方法・定義の違いによってGoogleアナリティクスとリスティング広告でコンバージョン数にずれが生じます。
他にも、例えばGoogleアドワーズ⇒Yahoo!プロモーション広告とそれぞれをクリックし、最終的に自然検索で流入しコンバージョンした場合、GoogleとYahoo!それぞれの管理画面ではコンバージョン数は1件ずつ、足して2件とカウントされますが、アナリティクス上では1件となります。
このような記事を書くと「じゃあ効果計測はGoogleアナリティクスの数字を信用してやろう」という方もいらっしゃるかと思います。
しかし、弊社はGoogleアナリティクスとリスティング広告の管理画面、どちらの数字も見るべきだと考えます。
例えば最初の例で言えば、最初にリスティング広告をクリックしていなかったら、ユーザーは自然検索で流入しコンバージョンに至ったのでしょうか。
その可能性もありますが、そうでない可能性もあります。少なからず初回にクリックしたリスティング広告が「コンバージョンに貢献した」のは疑う余地が無いでしょう。
アナリティクスで最後の流入元だけを評価する方法だと、どうしても初回の訪問につながった広告などを軽視してしまいます。
※厳密にいえば、アナリティクスでもアトリビューション分析などでラストクリック以外も評価する方法もあります。
広告の効果を評価するためには、管理画面とアナリティクス、両方のデータを見ていくことが理想です。
手間は多くなりますが、売り上げの拡大のためにも、しっかり確認しておきましょう。