EC事業者の方や、これからネットショップを立ち上げる方は、まずモールに出店するのか、出店するならどのモールが良いのか など最初に調査するのではないかと思います。
流通総額や店舗数などは各運営会社の決算資料を見ればわかることなので、(そもそも1店舗あたりの平均売上○万円というデータが参考になるのかどうかということもありますが…)
今回は「SimilarWEB」と、検索エンジンを使って、楽天・ヤフーショッピング・アマゾンの簡単な比較・分析をしたいと思います。
SimilarWebは、指定のホームページのアクセス状況がわかるツールです。ある程度の機能は無料で使うことが出来ます。
数字の信憑性は微妙なところですが、大きくはずれないのではないか、と言われています。
楽天に関してはトラベルが入ってしまったり、GOLD(各店舗のTOPページ等)の数字が入っていなかったりするので、あくまで参考数字です。
Yahooショッピングの出店店舗数は20万を突破しているようですが、訪問者数としてはやはりまだ楽天・アマゾンとは開きがあるようです。
Amazon
楽天
Yahooショッピング
Yahooショッピングの「LINK(参照サイトからの流入)」が多いのは、Yahoo!JAPANからの流入が多いためです。やはり、日本一のポータルサイトを運営していることは集客面でも1つのアドバンテージとなっているようです。
楽天市場は他と比べると、やはりメール流入の比率が高いですね。楽天市場ニュースなど、メール広告が多いためだと考えられます。
また、楽天市場とAmazonは「Direct(直接参照)」が多く、お気に入りなどに登録させており、ネットショッピングをするなら「楽天」「Amazon」と決めている方が多いのが推測されます。
どちらのサイトも検索エンジンからの流入が20~40%と多く、集客施策の中心となっています。 そこで、いくつかのキーワードをピックアップし、SEMの状況を見てみました。
各ECサイトのオーガニック検索順位
※順位は2015/4/5時点
傾向としては、BIGワード(○○ 通販など)のキーワードでは楽天が強く、型番などの指名キーワードではAmazonの順位が高い傾向がありそうです。
また、合わせて検索結果連動広告の出稿状況も確認しましたが、Amazonと楽天はほとんどのキーワードを網羅しているのに対して、Yahooはほとんど出てきませんでした。
Yahooは手数料を無料にしているため、その分集客にコストをかけられていない状況なのではないかと推測されます。 Yahooは出店者のリスティング広告出稿を薦めていることも考えると、Yahooショッピングで売り上げを上げていくためには集客施策は各店舗で考えていく必要があるようです。
ECサイトとしての集客力は楽天・Amazon>Yahooショッピングである。特に、Amazonは型番商品に強く、楽天はオールマイティであると言えます。販売する商品によって出店するべきECサイトは異なってきます。
しかし、それぞれに強みがあり集客ラインが異なるため、可能であれば3大サイトは可能であれば全て出店するのがおすすめです。