Googleアナリティクスで見れる指標の1つに「平均セッション時間」があります。 類似項目としては「平均ページ滞在時間」があり、それぞれ
と定義されます。
一概に長ければ良い、というものではありませんが、重要指標の1つとして見ている方は多いのではないでしょうか。 一般的に「平均滞在時間が短いのは、ユーザーの求めている情報がないor見つけにくいから」と言われることが多いです。
しかし、この平均セッション時間は、サイトやLPの構成によっては注意が必要な項目です。
アクセスの少ないサイトだと、まれに流入元別でみるとセッションが0秒という事態も起こり得ます。それだけ見ると、「サイトを開いて、すぐに離脱している!修正が必要だ」と思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、これはGoogleアナリティクスの計測方法のトラップなのです。Googleアナリティクスでは、技術的に「ページを閉じた」時間を計測することが出来ないため、セッション時間の終点は「最期のページを閲覧し始めた」時間となってしまいます。 具体的にどういうことか、下記の図をご覧ください。
TOPページから入り商品ページ①、商品ページ②と閲覧し離脱した場合、普通に考えればセッション時間は0:00から離脱した0:30までの30分間ですが、GAの計測では20分となってしまいます。
参考:Googleアナリティクスヘルプ 平均セッション継続時間
そして開始ページがページ内にCVボタン以外一切リンクのないLPだった場合、CVする数パーセントのユーザー以外は「平均セッション時間0秒」と記録されてしまいます。
ですので、上記のようなランディングページを持っており、そちらが入口ページのメインであれば、平均セッション時間・滞在時間に関しては注意が必要です。 それ以外の場合でも、あくまで参考としてとらえておくとよいと思います。
大きく2つの解決方法があります。 一つは、アナリティクスのタグをカスタマイズして、「10秒以上滞在したユーザー」などを取れるようにすることです。 JavaScript等に詳しくない場合は、もう一つの解決方法である、他のアクセス解析ツールを追加で導入するのがおすすめです。 弊社のサイトでも「Ptengine」を入れています。こちらであれば直帰ユーザーの滞在時間も計測することが可能です。 Ptengine公式ページ