新しくWEB担当になった方や、これから新しくサイトやWEBサービスを立ち上げる方は、WEBマーケティングをどこから手を付けていいかわからないという不安をお持ちかと思います。
そこで今回は、WEBマーケティング初心者の方向けに、代表的な施策と優先順位などを解説したいと思います。ECサイトでもメディアでも、基本的なWEBマーケティング手法は共通です。
WEBマーケティングのメリット、リアルのマーケティング多数ありますが、大きく言えば3つだと考えています。
①効果の可視化
リスティング広告をはじめとした各メニューにおいて、集客施策で獲得出来たクリック数や成果数などを数字で把握することが出来ます。
②低予算から可能
SEOなどは知識があれば0円からでも出来ます。他の広告手法でも、数千円・数万円の予算でも開始できます。
そのため、今まで大企業だけのものだった広告を、中小ベンチャー企業でも使えるようにしたのはインターネット広告だと思います。
③データを使ったPDCAが可能
Googleアナリティクスをはじめとしたアクセス解析ツールや各媒体管理画面で、キーワード毎など細かい単位でデータを取得することが出来ます。
ほとんどのものはリアルタイムでデータ取得が可能なため、数時間のうちにPDCAサイクルを回すことが出来ます。
上記のようなメリットから、WEBサイトを運営している企業においてWEBマーケティングの知識は必要不可欠となっています。
代表的な施策の説明です。カッコの中は優先度合です。
検索エンジン最適化(search engine optimization)のことです。検索結果のページの表示順の上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫することをSEO対策といいます。検索エンジンに評価されるコンテンツを作る内部対策は、簡単ではないですが工夫次第で無料でもできる施策です。WEBマーケティングにおいて必須の施策であるといえます。
メリット:タイトルやテキストの最適化などは0円で出来る(ある程度の専門知識が必要)
デメリット:上位に上がるまでに時間がかかる
PPC広告などとも呼ばれます。検索結果連動型広告のことです。1クリック当たり1円~9,999円を払い、検索結果の上位に広告掲載が可能となります。キーワードの選定や入札戦略・広告文などによって費用対効果が大きく変わる運用型広告の代表的なものです。
GoogleアドワーズとYahooプロモーション広告で各媒体に出稿出来ます。基本的な仕組みはほとんど同じですが、管理画面の使い勝手などはアドワーズの方が初心者でもわかりやすい仕組みとなっています。
ネット広告の中では最も効果の良い手法ですが、利益率の高い商品・業界ほどクリック単価は高騰する傾向にあり、そのような業界においては必ずしもそうとは言い切れなくなってきました。
メリット:即時性
デメリット:競合の入札などの影響を受けやすい
一度サイトを訪れたユーザーにクッキーを付与し、ブログやニュースサイトを閲覧している際に対象ユーザーだけに配信する手法。ユーザーを追いかけ、刈り取りのための施策として有効です。配信はYDNやGDN(ヤフー・グーグルが提携しているサイトなどのネットワーク)を中心に、各種アドネットワークやDSPでも可能。
メリット:サイトに1度訪問したが離脱してしまった質の高いユーザーリストに広告配信が可能
デメリット:ユーザー数が少ない場合、配信ボリュームが出ない
特定の媒体の枠に広告を掲載する手法。有名な媒体でしか見かけなくなってきている。
Yahoo!JAPANのトップページのブランドパネルやプライムディスプレイなどが有名どころです。CVを安く獲得することよりも、ブランディングの一環として使われることが多くなっています。
メリット:認知拡大に効果的
デメリット:高額からしか出稿出来ない
アフィリエイトとは、他の方のサイトでサービスを紹介してもらうことで、成果が上がった場合のみ料金を支払うことが出来る手法です。成果報酬で出来る広告として広まりました。費用対効果は非常に高い広告となりますが、アフィリエイター同士での競争も激化し、意図しない形で紹介されるといった場合も多いので、コントロールには注意が必要となっています。
メリット:低リスクで実施可能
デメリット:意図しないサイトで紹介されたり、固定費がかかる場合がある
TwitterプロモツイートやFacebookADなどが有名です。最近ではInstagramも広告を開始するというリリースがありました。ターゲティング方法が特徴的で、Twitterではツイート内容やフォローしているアカウントに応じて広告配信を出来たり、Facebookでは細かいユーザー情報(年齢や交際している異性の有無、卒業した学校など)を元に広告配信をすることが出来ます。Facebookでは前述のリターゲティングも可能です。
メリット:ターゲティング手法が独特・拡散が狙える
デメリット:SNSアカウントが無いと配信出来ない場合がある・シェアのコントロールが難しい
ウェブサイトを集めて広告配信ネットワークを作り、その多数のウェブサイト上で広告を配信する広告配信手法です。前述のYDNやGDNのほか、i-mobileやマイクロアド・nendなど多数の種類があります。純広告としては売れない広告枠の福袋買いが出来るというようなイメージです。囲っているサイト属性によってどのようなユーザーにリーチできるかが変わりますので、選ぶ際にはチェックしましょう。
メリット:安く、大量に配信が可能
デメリット:面の質としてはあまりよくない、出稿媒体の指定は基本的にできない
アドネットワークとよく一緒にされてしまいがちですが、全くの別物です。デマンドサイドプラットフォームの略で、複数のアドネットワークやアドエクスチェンジに対して、横断でディスプレイ広告を出稿できるシステム・ツールのことです。 DMPに蓄積されたデータを使ってRTB(リアルタイム入札)で、どのユーザーが/どの広告枠で広告を閲覧しているか、というところからCVRを想定し自動で入札の強弱をつけてくれます。
MicroAd BLADEなどが代表です。アメリカなどではオーディエンス拡張・行動ターゲティング出の配信が多いのに対して、日本ではリターゲティングメインの使われ方が主流となってしまっており、大企業以外にはなかなか広がりずらくなっているように感じます。
メリット:リーチが広い、RTB可能
デメリット:RTB精度は各DSPによる
事業のフェーズや目的などによって、やるべき手法は異なります。何をするべきかの参考としてこの記事が役に立てば幸いです。
WEBマーケティングの手法は様々ありますが、どうしても最低限の専門知識が必要となります。勉強するのはもちろん必要ですが、外部パートナーに依頼するのも一つの手です。
弊社はWEBマーケティング全体の設計・コンサルティングを行っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。