ローカルビジネスでリスティング広告を使うときに、是非設定しておきたいのが広告文と共に電話番号や住所を表示できる「電話番号表示オプション」「住所表示オプション」です。
今回はそれぞれのメリットや、どのようなサービスの場合に設定するべきなのかを考えてみたいと思います。
Googleアドワーズ/電話番号表示オプション
Yahoo!プロモーション広告/電話番号オプション
広告文の横に電話番号や通話ボタンを掲載することが出来ます。ユーザーがお客様の店舗に電話をかけやすくなると同時に、他社の広告との差別化を図れます。
メリット:外出中のユーザー(スマホからの検索)が電話をかけやすい、他社と差別化できる、クリック率が上がる
Googleアドワーズ/住所表示オプション
広告文の下に住所や経路案内を表示させることが出来ます。
Googleアドワーズのみの機能で、Googleマイビジネスへの登録が必要です。
メリット:近いお店を探しているユーザーへの訴求が強化できる、クリック率が上がる
基本的にはローカルビジネス全般で有効です。出前、歯医者や整骨院、施工関連など、以前であれば電話帳を使って探していたようなサービスが最も合うのではないかと思います。
例えば渋谷に住んでいて歯医者を探そうとして、千葉県の歯医者を予約する方はほぼいないと思います。出来るだけ自宅や今いる場所から近いところを探したいため、住所を確認でき、そのまま電話できるのはユーザーにとっても費用に利便性が高いです。
そのように考えると、特に「急ぎ」で「来店を促進」するサービスではとても有効なアプローチとなります。
これまで関わった案件から、以下のような場合は電話番号・住所表示をするかどうかしっかり検討する必要があると思います。
ケースバイケースなのですが、例えば不妊治療を行うレディースクリニックを探そうとした場合、ユーザーはリスティング広告の横に電話ボタンがあったからといってすぐに電話で問い合わせをするでしょうか。
歯医者のようなある程度治療法がどの医院でも同様なサービスと違い、不妊治療は施術内容が確立されておらず、クリニックによって施術内容は異なります。
ユーザーもすぐに電話とはならずに、まずはサイトを見て具体的な治療の内容や価格帯を確認したいと思うはずです。
このような場合、住所表示はアリですが、電話番号表示は効果的とは思えません。
また、商圏が比較的広いのに、住所を表示してしまうと機会損失が起こる可能性があります。
施工範囲が1都3件の千葉県の会社が住所表示オプションを使用すると、例えば埼玉から検索したユーザーはどう思うでしょうか。
「千葉県の会社だから、きっと埼玉県は対応していないだろう、ここはやめとこう」となるのではないでしょうか。
ピンポイントな事例となってしまいましたが、実はこのようなケースは少なくありません。
ローカルビジネス・来店促進にリスティング広告を使う際には、住所・電話番号表示が本当に有効かを、サービス内容と照らし合わせて吟味する必要があると弊社は考えています(吟味しないで提案するリスティング広告代理店も中にはありますが)。
住所表示・電話番号表示オプションだけに言えることではないですが、新しい機能を使うときには「本当に自分たちのサービスに有効か」を考える習慣をつけましょう。